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2008年6月20日 (金)

ある日の一言

初めまして。新入社員の キーパーパパ(8月末1子誕生予定なので)と申します。

入社からまだ1月足らずの新人です。未だに業務を覚えることにいっぱいいっぱいで毎日右往左往しながら過ごしております。今回はそんないっぱいいっぱいで周りが見えなくなっていた私に、この仕事の本質を思い出させてくれたお客様からの一言について書きたいと思います。

そのお客様からのご依頼内容は亡くなった息子さんの遺品整理でした。一人暮らしであったため、亡くなっていたことに誰にも気づかれず暫く経ってから隣の住人からの悪臭苦情で発見されました。いわゆる変死です。お部屋の中は強烈なにおいも然ることながら、足の踏み場も無いほどのゴミで溢れていました。更に蝿が群をなして飛んでいる状態で普通の人であればその部屋に5分といられないかもしれません。しかし少ないながらも強烈な現場をいくつか経験していた私は、それらを大して気にすることも無く淡々と作業をこなしていました。

部屋数も1Rのみであったので、3人のスタッフが5時間程でお部屋の片付けと掃除は終わり、最後に別の場所で待機されていた依頼者様にお部屋の状態を確認して頂いて全ての作業は終了となりました。

それは作業を終えた後に帰り際お客様とお話していたときのことでした。私も「ふー今日も何とかこなせたな」と思いながらその会話に参加していました。そしてふとトラックに高々と積み上げられた息子さんの遺品を眺めならお客様がやさしい笑顔でおっしゃったお礼の一言でした。

「本当にありがとうございました。これでやっと息子が我が家に帰って来られた気がします。」

うれしい一言をいただきながも私は衝撃を受けていました。こういった形で親族を亡くされたご遺族のご苦労や心痛そして不安は想像を絶するものであったのだと再確認しました。仕事を覚えることに必死で一番重要な気持ちの部分が疎かになりかけていた自分を思い恥ずかしくなりました。

この一言が私に遺品整理という仕事は単純に物の整理をするだけではなく、御遺族の心の整理も含めた仕事内容でなくてはならないということを再確認させてくれました。

やはりやさしい笑顔で見送ってくれたお客様と別れながら、多少は役に立てたのかなと私も笑顔になっていました。

「初心忘るるべからず。」と心を引き締め直した1日でした。

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